APP Note250 − 筋音評価

非侵襲的に随意筋の活動の評価方法は、運動科学だけでなく生理学的研究、スポーツ、リハビリテ−ション医学での広い用途に対応します。従来、表面筋電図検査(sEMG)はそれらの評価のために使用されてきましたが、sEMGは皮膚表面で行われた電位測定から筋肉の機械的活動の評価が得られるという事実に起因するいくつかの重要な制限を有します。その結果、同一人物の異なる筋肉、数日もしくは数週間にわたる同じ筋肉、または異なる人の同じ筋肉間での記録を比較することが困難になる場合があります。さらに、筋肉の活動が減少しているとしても繊維動員の増加とともにEMG活性が増加傾向となるので、筋肉疲労の研究は困難となります。

 

筋肉の活動を評価するためのsEMGの記録を使用することでその制限をなくします。それによって多くの研究者はレベル2の筋肉の活動を予測するために筋音記録法(VMG)もしくは筋繊維振動の記録に頼るようになります。微小電気機械(MEMS)加速度計の開発は極めて慎重を期するこの移行に大いに貢献し、現在では超低ノイズセンサーは妥当なコストで利用可能になります。

 

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