APP Note 105 − 聴性脳幹反応(ABR)検査

音波が耳で検出されるたびに、聴覚路に沿ってさまざまな神経生理学的反応を引き起こします。活動電位は内耳神経、脳幹に沿って伝導され、最終的に脳に伝わります。

 

初期刺激後、約3分の1秒で、音を認識する脳の領域内にて反応を引き起こします。これらの応答信号は、非常に小さいので脳内の電気的活動による"バックグラウンドノイズ"にしばしば隠れてしまいます。この干渉は、初期刺激に対してランダムとなります。

 

この干渉信号の平均値はほぼゼロに等しくなります。しかし、誘発反応は刺激に左右されるので、刺激が繰り返されると刺激に対して同時に発生します。従って、刺激応答の工程を何度も繰り返した場合"バックグラウンドノイズ"が消え、主要な神経生理学的反応が残ります。

 

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