APP Note 105c − AcqKnowledge4.1を使用したMP150でのABRキャリブレーション

このアプリケーションノートでは、MP150データ取得システムとAcqKnowledge4.1以上のソウトウェアを使用して、聴性脳幹反応(ABR)測定におけるS/N比と信号の時間遅延を正確にするために必要な精密検査機器のキャリブレーションの概要を説明します。

 

音波が耳で検出されるたびに、聴覚路に沿ってさまざまな神経生理学的反応を引き起こします。活動電位は、内耳神経、脳幹に沿って伝導し、最後に脳に伝わります。

 

初期刺激後、約3分の1秒で、音を認識する脳の領域内にて反応を引き起こします。これらの応答信号は、非常に小さいので脳内の電気的活動による"バックグラウンドノイズ"にしばしば隠れてしまいます。この干渉は、初期刺激に対してランダムとなります。

 

この干渉信号の平均値はほぼゼロに等しくなります。しかし、誘発反応は刺激に左右されるので、刺激が繰り返されると刺激に対して同時に発生します。従って、刺激応答の工程を何度も繰り返した場合"バックグラウンドノイズ"が消え、主要な神経生理学的反応が残ります。

 

ABRの研究のために、Etymotic ER-7Cプローブ型マイクを使用してOUT101チューブホンを較正します。

このマイクは、音圧レベル(SPL)に適合した機能の較正出力電圧を備えています。感度は50mV/パスカル(-46dB re:1V/uBar):0dB SPL=0dBuVとなります。OUT101ウレタンチップの挿入前に、プローブ型マイクの挿入チューブを耳道に配置します。OUT101チューブホンの音伝達チューブと、プローブ型マイクの音声入力チューブは、同じ聴覚チャンバに接触します。従って、OUT101チューブホンからの応用聴覚刺激と同時にプローブ型マイクを介してSPLは記録されます。

  

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