APP Note277 − STMISOLAを使用したTDCS経皮直接刺激
経皮直接刺激(tDCS)は、主に1ミリアンペアと2ミリアンペア(ma)間の値の直流を用いる電気刺激法です。この方法は通常、脳内の神経刺激に配向されます。刺激に使用される電極の種類、及びそれらに関連する頭皮や身体上への配置によって、経皮直接刺激(tDCS)は高解像度経皮直接刺激(HD-tDCS)と呼ばれる場合もあります。
tDCSの最初の導入時には表面積の大きい電極(25㎠〜64㎠)の使用をして、電極から皮膚へのイオン移動の低減を手助けし、電極部分での電流密度の低減のために電極(炭素化合物もしくは金属)は伝導性ゲルに浸したスポンジで皮膚表面から分離されるようにしてください。tDCSはAg/AgCl電極アレイを使用することも可能です。
BIOPACを使用することによってtDCSとHD-tDCSは...
・ 電流波形の完全任意制御が可能です。
・ 複数のSTMISOLAユニットを同じ被験者に適用することが可能です。
・ 電極構成は高度に変更可能です。
・ 適用される正確な出力電流をサンプリングすることができます。
・ その他の生理学的信号は血行動態、交感神経、または副交感神経系上でのtDCSの影響を探すために同時にサンプリングすることが可能です。
このアプリケーションノートでは次のBIOPAC機器を使用してどのようにHD-tDCS設定が構築できるか説明します。
1×MP150WSもしくはMP150WSW (データ収集システム) 3×CBL204 (Y–電極線連結器)
1×STMISOLA (単離線状刺激装置) 5×LEAD110 (電極線, シールドなし)
1×CBLLIMIT2 (電流制限器2ma) EL502×1パックもしくはEL504 (固体ゲル電極)